あふれだす

夢の話とか思った事とか、技術とあんまり関係ない事を書く。情緒不安定なタイミングで駄文を書き捨てることもある。

Radiohead

10年前、17歳の頃。

パンクロックが好きだったし、ハードロックが好きだったし、ブルースロックが好きだった。 歪んだギターが勢い良く鳴って、激しく衝動を掻き立てるような音楽が好きだった。 ゴイステから銀杏へ。Deep PurpleからLed Zeppelinへ。ROSSOからミッシェル、Jimi Hendrixにと。 知ってるバンドと関連があったりなかったりするバンドを片っ端から友人から借りたり、WikipediaTSUTAYAの棚を眺めてそういう音楽を探した。

あるとき、Radioheadを知る。比較的新しい、実験的なロックをやっている。最新のロックだと歪んだギターを求めて聴いてみたら電子音だらけだった。 「こんな電子音まみれで歪んだギターが全然聞こえて来ないような音楽はロックじゃない!」とちゃんと聴かずに次の曲へと飛ばしまくって、合わないと棚に仕舞った。 それが10年くらい前。とても頭が固かったと思う。

今日、気が向いて駅前のTSUTAYAに寄った。適当に棚を眺めていたらRadioheadの名前を思い出した。 ちょうど近年Pink Floydをちゃんと聴く気になって掘っていたところだった。Hail To The Thiefを借りて聴いてみることにした。

めっちゃくちゃ良かった。 秩序のあるサイケデリックサウンド、ロックのルーツを感じるクランチギター、メロディでなく曲として工夫に満ちた音楽。 なんであの頃ちゃんと聴かなかったんだろうと後悔した。いまもまだまだ子供みたいだけどあの頃はもっと子供だった。 この手の食わず嫌いはもうほとんどしなくなったと思うけど、改めて気をつけたいなーと思った。