あふれだす

夢の話とか思った事とか、技術とあんまり関係ない事を書く。情緒不安定なタイミングで駄文を書き捨てることもある。

2018年に良かった音楽

リーガルリリ


『リッケンバッカー』MV - リーガルリリー

リッケンバッカーがエモ良い曲で買いました。ギターの音がソリッドなクランチで好きな感じ。White outも好き。

the Post

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テコの原理


テコの原理『ウォークマン』MV

ふらっと何となく行ったライブハウスでライブやっててすぐCDを買った。 独特な歌唱と歌詞が癖になって良い。メロディセンスも好き。 暗めのお風呂でひたすら聴いてるとすごく良くてエモい気分になる。

まつきあゆむ

Soundcloudで出会った。このひとのポップスめっちゃ好き。

笠原メイ


水色逃避行/Mei&Me(原題:僕と笠原メイ)

この人もSoundcloudで出会った。知ったのはもっと前だった気がするんだけど、この年に初めてライブに行った。 こう、初めて話しかけるの、めちゃくちゃ緊張してしまうんだけど、なんとかいろいろ話せたりして嬉しかったりした。

Radiohead


Radiohead - High & Dry

名前は聞いたことあるけどちゃんと聴いたことなくて聴いてみたら気に入ったシリーズその1。 詳しいことはこちらに:

diary.karupas.org

Hail To the Thief?[国内盤 / 解説・歌詞対訳付] (XLCDJP785)

Hail To the Thief?[国内盤 / 解説・歌詞対訳付] (XLCDJP785)

Bob Dylan


Bob Dylan - Like a Rolling Stone (Audio)

名前は聞いたことあるけどちゃんと聴いたことなくて聴いてみたら気に入ったシリーズその2。 とりあえずベスト盤をTSUTAYAで借りてみる。めっちゃ好きなフォークだった。そうそうこういうのこういうのーってなった。

ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン

ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン

クラムボン


便箋歌【live】 / クラムボン

名前は聞いたことあるけどちゃんと聴いたことなくて聴いてみたら気に入ったシリーズその3。 例によりベスト盤。音の入れ方がとにかくオシャレでカッコいい。

崎山蒼志


「国」Music Video

このAbemaTVの日村がゆく!で紹介されて話題騒然となった人。

www.youtube.com

若いとか抜きにしてめっちゃ良い曲を書いてすごい。(語彙力...) この人の書く曲、とにかく自由で、型にはまらないんだけど奇跡的にそこに感情が載ってきてエモい。

いつかみた国

いつかみた国

ヨルシカ


ヨルシカ - 言って。(Music Video)

PVの出来が良いのもあるんだけど、ノスタルジックでエモい。 こういうノスタルジック感すき。

夏草が邪魔をする

夏草が邪魔をする

ネクライトーキー


ネクライトーキーMV「こんがらがった!」

かわいい。キーボードのメロディの入れ方が地味にすごい。キレイにごちゃごちゃしてる感じが可愛い。 でもベースはとにかく格好いいフレーズを入れてくる。ボーカルがあざとい。かわいい。

ONE!

ONE!

コンテンポラリーな生活


【MV】ハスキーガール / コンテンポラリーな生活

カッコいい。ギターポップって言うんだろうかこういうの。 グルーブとメロディの噛み合わせ方のセンスが好き。

You'll dig it the most

You'll dig it the most

Radiohead

10年前、17歳の頃。

パンクロックが好きだったし、ハードロックが好きだったし、ブルースロックが好きだった。 歪んだギターが勢い良く鳴って、激しく衝動を掻き立てるような音楽が好きだった。 ゴイステから銀杏へ。Deep PurpleからLed Zeppelinへ。ROSSOからミッシェル、Jimi Hendrixにと。 知ってるバンドと関連があったりなかったりするバンドを片っ端から友人から借りたり、WikipediaTSUTAYAの棚を眺めてそういう音楽を探した。

あるとき、Radioheadを知る。比較的新しい、実験的なロックをやっている。最新のロックだと歪んだギターを求めて聴いてみたら電子音だらけだった。 「こんな電子音まみれで歪んだギターが全然聞こえて来ないような音楽はロックじゃない!」とちゃんと聴かずに次の曲へと飛ばしまくって、合わないと棚に仕舞った。 それが10年くらい前。とても頭が固かったと思う。

今日、気が向いて駅前のTSUTAYAに寄った。適当に棚を眺めていたらRadioheadの名前を思い出した。 ちょうど近年Pink Floydをちゃんと聴く気になって掘っていたところだった。Hail To The Thiefを借りて聴いてみることにした。

めっちゃくちゃ良かった。 秩序のあるサイケデリックサウンド、ロックのルーツを感じるクランチギター、メロディでなく曲として工夫に満ちた音楽。 なんであの頃ちゃんと聴かなかったんだろうと後悔した。いまもまだまだ子供みたいだけどあの頃はもっと子供だった。 この手の食わず嫌いはもうほとんどしなくなったと思うけど、改めて気をつけたいなーと思った。

感情の行方

人や社会と関わるとどうしても感情が生まれる。

高専時代は感情の行く先はカラオケだった。大声でパンクロックを叫んだ。 日常的に感情を友達とぶつけ合っても話が下手で友達が少なかったから大声でパンクロックを叫んだ。 カラオケは月に2000円の小遣いだと全額使ってやっと2時間入れるくらいだから、金が無いときは学校をサボって人の居ない学寮でギターを弾いて大声で歌っていた。 出席日数が足りず、成績も問題になり、やがて寮を追い出された。

退学して高認を取って進学した。実家に戻ってインターネット環境が改善した。 進学後はカラオケには一緒に行ってくれる人があまりいなくて、行ってくれてもパンクロックを大声で歌うと苦い顔をされるので、綺麗にJ-POPを歌っていた。 やがてカラオケにはこっそり1人で行くようになった。

Twitterを始めた。2chと違ってIP規制とかないし変な課金システムもなくて無料で無限に感情を投げることができて便利だった。 学生会みたいなのが機能してなかったのを良いことに乗っ取っていろんな行事をやって感情を発散したが、やっぱり人と関わるので感情が生まれた。 やがて酒を覚えて飲みの場で感情を発散することを覚えた。

仕事が始まってもやっぱり同じで、Twitterとカラオケと酒に感情を発散しながら仕事していた。 あるとき、とある人が入社してきてその人のもとで働いたところ酷い仕事になった。 大音量の目覚ましで無理矢理起きて定時出勤して、終電が無くなっても働いて、タクシーに乗る金が無いので30分から1時間かけて歩いて帰って、そういう日々を何ヶ月も繰り返して新しいプロダクトをリリースした。売れなかった。 リリースしてもペースが変わらず、遅刻しがちになる。だんだん遅刻に対する罰則が厳しくなってきた。Twitterに感情を垂れ流したら別のお偉いさんに呼び出されてめんどくさいことを言われた。 発散しようのない感情の行き場は無いので、感情を抑えることを覚えた。酒を飲む量も増えた。やがてその上司は辞めた。

だんだん仕事に対する情熱も薄れてきて、世界中で使われるようなプロダクトを作りたかったはずが、ただ金を稼ぐためにコードを書く日々に変わってきた。 プロダクトのエンジニアをやってるとプロダクトの改善へのコミットを求められる。プロダクトの質が低ければエンジニアリングなんて二の次だ。ぼくはエンジニアリングが好きだった。 会社でリスペクトしていた先輩やISUCONの影響もあり、インフラストラクチャに強く興味が向いた。インフラストラクチャはプロダクトと近すぎない関係で済む。 だけど、何度リクエストしてもインフラストラクチャをやる部門には異動させてもらえなかった。現状維持ベースで運用するぶんには人が足りていたからだ。 ISUCONみたいにアグレッシブなことはやらないのは分かっていたので興味がなくなった。リクエストが通らない事がわかってきたので転職を考えてると伝えたら突然異動になった。感情が暴れて心が傷ついた。 自動化をする仕事を少しだけして、やがて転職した。振り返ってみれば、仲の良い人もたくさんできたし、リスペクトできる同僚にもたくさん恵まれた、良い職場だった。

転職してからはプラットフォーム開発をやっている。プラットフォームもエンドユーザーの目当てになるプロダクトと近すぎない関係で済むのが気に入っている。いわば黒子だ。 ISUCONみたいにアグレッシブなこともときどきやる。どうしても必要になる場面があるからだ。大好きなPerlも書ける。満員電車を避けて座って乗れる電車で出退勤できる。

そんな中で長らく休止していたモンズリーズのバンド活動が本格的に再開して久しぶりにステージに立った。今度こそみんな本気だった。 開き直れる場が自分に戻ってきた。ステージで暴れるだけ暴れた。新曲も作った。

そういったことがあって最近だんだん感情が戻ってきた。 辛い気持ちも嬉しい気持ちもだんだん自覚的になってきたし、だんだん感情を抑えずに素直に受け入れられるようになってきた。頭も以前より回るようになってきた気がする。 自分には感情の行き先が必要なんだって気付いた。

むかしあった感情の行き場をもう一度使おうと、カラオケに行くことにした。モンズリーズでやらないような曲も自由に作るようにするようにした。 もっと素直になれるように感情の行き場をもっと積極的に作っていこうと思う。